今回の講演は、江戸初期における寺社領と領国経済にフォーカスし、二人の講師に講演をいただきました。寺社領についての講演は、この分野に詳しい松本和明氏に登壇頂き、太閤検地により失われた寺社領を江戸幕府が安堵することで、その意義や役割、地域の安定をもたらすための政策として実行された点を丁寧に解説。第二部では、当学会理事でもある本多講師からいただいた検地と年貢についてのお話は、当時の経済の基礎となる米経済を計画的に推進するため、総検地を行う事で地域から得られる米収穫の基準を把握し、それに基ずいて静岡県民が住まう遠江国と駿府国の絞ってお話を頂きました。共に安寧の世を築くための施策として施行された制度は、260年余にわたる長期政治の礎になったことを教授いただけるお話で、現代にも通じるものと感じられる講演でした。
◆日時:2024年10月25日(金)◆会場:しずぎんホール8Fユーフォニア◆講師:第一部/松本和明氏(静岡大学人文社会科部准教授)
題目:「近世朱印社領の成立―家康~家光」
「近世(江戸時代)の日本には、地域ごとの偏差を伴いつつ全国に約4千数百の朱印地寺社が存在していました。朱印地寺社とは、徳川将軍より朱印状を以って安堵された寺社領、すなわち朱印地を有する自社のことを指します。興福寺や高野山のごとき万極を超えるものから1石前後のものまで、その規模も様々です。また、成立時期は、初代家康からはじまり、三大家光による慶安期安堵にいたる時期にわたりますが、慶安期を下限として、それ以降の新規安堵はわずかの例を除き確認されません。そこでこの講演では、家康から家光期にかけての朱印地安堵の概要を中心としつつも、安堵後の朱印地が幕府・当該寺社双方にどのように認識されていたのか、いくつかの事例を紹介しながらその意義に言及し、総体として朱印地とはなにかを考えます。」という観点で解説頂きました
今回の講演は、江戸初期における寺社領と領国経済にフォーカスし、二人の講師に講演をいただきました。寺社領についての講演は、この分野に詳しい松本和明氏に登壇頂き、太閤検地により失われた寺社領を江戸幕府が安堵することで、その意義や役割、地域の安定をもたらすための政策として実行された点を丁寧に解説。第二部では、当学会理事でもある本多講師からいただいた検地と年貢についてのお話は、当時の経済の基礎となる米経済を計画的に推進するため、総検地を行う事で地域から得られる米収穫の基準を把握し、それに基ずいて静岡県民が住まう遠江国と駿府国の絞ってお話を頂きました。共に安寧の世を築くための施策として施行された制度は、260年余にわたる長期政治の礎になったことを教授いただけるお話で、現代にも通じるものと感じられる講演でした。
◆日時:2024年10月25日(金)
◆会場:しずぎんホール8Fユーフォニア
◆講師:第一部/松本和明氏(静岡大学人文社会科部准教授)
題目:「近世朱印社領の成立―家康~家光」
「近世(江戸時代)の日本には、地域ごとの偏差を伴いつつ全国に約4千数百の朱印地寺社が存在していました。朱印地寺社とは、徳川将軍より朱印状を以って安堵された寺社領、すなわち朱印地を有する自社のことを指します。興福寺や高野山のごとき万極を超えるものから1石前後のものまで、その規模も様々です。また、成立時期は、初代家康からはじまり、三大家光による慶安期安堵にいたる時期にわたりますが、慶安期を下限として、それ以降の新規安堵はわずかの例を除き確認されません。そこでこの講演では、家康から家光期にかけての朱印地安堵の概要を中心としつつも、安堵後の朱印地が幕府・当該寺社双方にどのように認識されていたのか、いくつかの事例を紹介しながらその意義に言及し、総体として朱印地とはなにかを考えます。」という観点で解説頂きました