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第6回講演会

徳川みらい学会の第6回講演会が2月23日、しずぎんホール「ユーフォニア」で開かれました。講師は静岡大学名誉教授の小和田哲男氏(徳川みらい学会会長)と歴史研究家の大石泰史氏。
昨年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」の時代考証を二人三脚で務めたばかりの両氏が登壇しました。2019年に今川義元公が生誕500年となるのを控え、今回は今川氏と徳川家に関連する歴史に焦点を当てました。
小和田氏の演題は「『人質』時代の松平竹千代と今川義元」。小和田氏は竹千代が今川義元の人質となった時代背景や、家康が雪斎の薫陶を受けて武将としての資質や帝王学を伝授されたことなどを挙げ、今川義元が「竹千代を長男氏真のへ補佐役として育てる思惑があった」と論じました。大石氏は「今川氏『御一家』関口氏について」のテーマで語り、研究成果を多角的に分析しながら、今川氏の有力家臣関口氏が「公家、武家、商人ともつきあいのある特別な存在であり、家臣の中でも格上。今川氏の一門、一家というべき存在だった」と解き明かしました。