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第5回講演会

徳川みらい学会の第5回講演会が14日、しずぎんホール「ユーフォニア」で開かれました。講師は東京工業大学教授の山室恭子さんで、演題は「大江戸商い白書」。江戸時代に庶民が残したさまざまな文書を分析する山室さんが、当時の髪結い営業の権利金のデータを基に、江戸の地区別の人口分布を解き明かしたり、商人の名前に使われた文字から、そこに込められた思いや姿勢を読み解いたりしました。当時の事業継承の理由を探って商売感覚、経営観を探るなど、庶民の息遣いが感じられる内容で、聴講者を「江戸の街」にいざないました。
講演会終了後、「駿河版銅活字レプリカ贈呈式」が会場で引き続き行われました。
駿河版銅活字は徳川家康公がつくらせた日本最古の銅活字で、家康公の文教政策の功績を象徴しています。現在、凸版印刷が所有し、重要文化財に指定されています。静岡市が歴史文化施設整備を進める中、静岡商工会議所にそのレプリカが寄贈されることになりました。静岡県出身の足立直樹凸版印刷会長が来場し、静岡商工会議所の後藤康雄名誉会頭(德川みらい学会顧問)と酒井公夫会頭(德川みらい学会副会長)に、精巧に製作されたレプリカを手渡しました。