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第3回講演会朝鮮通信使講演会

徳川みらい学会の朝鮮通信使講演会が12月23日、静岡市駿河区の静岡県男女共同参画センター「あざれあ」で開かれました。
静岡県立大学教授の小針進氏が講師を務め、「日本と朝鮮半島:近世と現在を俯瞰する」の演題で語りました。
小針氏は、秀吉による日本と朝鮮半島との戦乱の時代を、徳川家康が「交隣」へと見事に方向転換した歴史を語りつつ、その背景には国情視察やビジネスなどの実利的な意味合いもあったと分析しました。
コロナ禍も重なって人の往来が途絶え、現在の関係が「戦後最悪」ともいわれる状態になっているものの、両国の文化プロジェクトや、若者を中心に相互に文化的な関心を高めている現状も挙げ、「現代の朝鮮通信使ともいえる人々の動きもある」と今後への期待感も示しました。