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10/10(金)徳川みらい学会・第3回講演会開催日程

◆日時:2025年10月10日(金)
◆会場:しずぎんホール8F「ユーフォニア」
◆式典:徳川みらい学会・第3回講演会
◆開場:13:00 ※友の会会員は13:30
◆開演:14:00
◆講演:「二丁町遊廓再考」
講師/小二田誠二氏(静岡大学人文社会科学部言語文化学科教授)

大河ドラマ「べらぼう」が吉原を扱ったこともあって、改めて遊廓に興味を持つ人が増え、遊廓跡を巡る若い人たちもいるようです。しかし、藝大の吉原展が議論を呼んだように、文化史上重要な場所とは言え、遊郭という空間の扱いには注意が必要です。
駿府(静岡)に存在した二丁町(安倍川町遊廓)は、吉原に先立つ幕府の公認遊廓として知られていますが、吉原のような「文化」が存在したかどうかについて知る機会はなかなかありません。今回は、二丁町遊廓の成立から消滅までを概観した上で、主に江戸時代から明治時代にかけての文化的側面を中心に話します。それは、文化によって売買春に免罪符を与えようというのではなく、そこから、江戸吉原や京島原を含め、なぜ、そうした空間に高度な文化が成立し得たのか、あるいは、なぜ、そうした「文化」を必要としたのか、と言う問題についても改めて考えてみる機会にできればと思っています。